- 延床面積
- 96.46㎡(29.17坪)
- 階数
- 2階
- 性能
- C値:0.2㎠/㎡ Ua値:0.38W/㎡・K
- 設計者
- 高井和喜 (オブデザイン一級建築士事務所)
目線を切るルーバーをうまく活用し、中と外を緩やかにつなげた住宅
建物外観の特徴にもなっているルーバー。
見た目だけで採用したわけではなく、住宅計画上も重要な機能を担っています。
室内に設けた吹抜け部にはルーバーから差し込む柔らかな光が、室内側からはピクチャーウィンドを使用することにより、室内なのに外部の雰囲気を感じられる空間を作り出すことができました。
外構計画
住宅の見栄えを決定すると言っても過言ではない外構計画。
せっかくの建築家住宅ならば外構にもこだわりたく、今回はシンボルツリーとなる高さのある木々と共に、下部にも植栽を配置し、上下のバランスを整えた配置にしました。
外構計画の中でも特に植栽関係は、後からするのが非常に大変ですので最初の住宅計画から落とし込んでおくことをおすすめしています。
玄関・ホール
玄関上部を吹抜けにすることにより、クローズな雰囲気が出ないように配慮。
色合いを抑えた壁に真鍮製のブラケットライトを配置し、玄関に入っていただいて瞬間に家のテイストを感じられる造りとしました。
リビング
テレビは壁掛けタイプを採用。
背面にもタイルと間接照明を使うことにより、高級感のあるリビングスペースとなりました。
キッチン
キッチンはシンクだけアイランドスタイル。
視覚的な話では、家具としての意味合いも強いキッチン。他の素材たちとの色合いを合わせることも重要です。落ち着いた色味を選ぶことにより、インテリアとしての機能も持たせることができました。
寝室
寝室には室内窓を設け吹抜けとの連動性を持たせました。
その先に見えるのは、外部に使用したルーバー。目線を切りつつ光を通してくれるこのルーバーを配置することにより、圧迫感がない開放的な空間となります。
明るさとプライバシーを確保した効率的な設計となりました。