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2023年9月28日

外壁材の種類 選び方とは?①

「新しいお家でどんな風に過ごしたいか」
これを考えるうえでお家の雰囲気は大切です。
住宅にはたくさんの“風”があります。和風、洋風、カフェ風、北欧風、カリフォルニア風………

こうした“風”のデザインを考えるとき、外壁は特に気になる要素の一つですよね。
今回は、外壁の種類と選ぶポイントをご紹介します。
少しの組み合わせでお家の雰囲気が変わること、外壁材を選ぶ必要性など、外壁についてちょっと詳しくなれるお話です。
ぜひ参考にしてみてください。

外壁とは?

外壁とはその名の通り、外部に面する壁のことで、外壁材はその材料です。

住宅には主に2種類の壁があり、そのうちの1つが外壁です。もう一つは内壁(ないへき)といいます。

これら2つの壁はそれぞれ役割が異なっており、内壁は住宅の内部空間をつくる役割を持っています。簡単に言うと、「部屋をつくる・区切る」ことが目的です。

一方で、外壁は内部空間をつくりつつ、外部からの影響を遮断するという目的があります。外と家の中の空間を区切りつつ、雨や風、音を遮り、台風や地震にも抵抗する、住宅において大きな役割を担っています。

外壁は住宅のデザインを形作るのはもちろんのこと、住宅の性能においても重要な機能があるのです。

各外壁材にどういう特徴があるのかを知らないままに選んでしまうと、自分が過ごしていきたい暮らしが遠のいてしまいます。また、家の寿命に影響を与えることも十分にあります。

外壁材の種類

・外壁材の施工方法

外壁の施工方法には「湿式(しっしき)」と「乾式(かんしき)」の2種類があります。代表的な「湿式」には塗り壁・タイル張りがあり、「乾式」にはサイディングがあります。

どのような外壁材なのか、まずは乾式から見ていきましょう。

〇乾式

乾式工法とは、工場で生産されたパネルや合板などの既成部材を施工現場で取り付ける工法です。コンクリートなど、水が必要な材料を使わずに建築物を施工するため、「乾式」なのです。代表的な外壁はサイディング壁です。

 サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材の1種です。サイディングは、工場で生産された既成の外壁用パネル「サイディングボード」を壁に貼り、壁の大きさに合わせてカットする方法で外壁が作り上げられていきます。日本では主に以下の4種類のサイディングが使用されています。

・窯業系サイディング

(引用:ケイミュー株式会社 カルナック18)

・金属サイディング

(引用:LIXIL ジオストライプS)

・樹脂サイディング

(引用:LIXIL WALL-J)

・木質系サイディング

(引用:中山源太郎商店 NGSハードウッド)

ご覧の通り、たった4種類でもサイディングにはさまざまなテイストがあります。

北欧風や和風、

アメリカンなものやハッと目と引くものまで、

デザインが多様なので、理想の暮らし方に合わせやすいのです。組み合わせ次第で、どんな“風“にもピッタリの外観をつくることができるでしょう。

 また、サイディングはサイディングボードを壁に貼っていくため、職人の熟達した技術は必要ありません。マニュアル通りに施工すれば一定の品質を保つことができるからです。そのため人件費を抑えることができます。さらに乾燥させる期間を必要としないので、工期も短くなり、よりコストカットにつながります。

 安価で多種多様なデザイン性を備えており、種類によりますがメンテナンス面でも優秀なので、新築を建てた約8割の人々がサイディングを選んでいます。

<選ばれているポイント>

・デザインのバリエーションが豊かで、家の雰囲気を自由につくりやすい

・工期が短く、比較的コストが抑えられる

・汚れづらく、メンテナンス費用も重すぎない

〇湿式

湿式工法とは、モルタルや漆喰、土壁材などを用いて施工する方法です。乾式とは反対に、塗り壁材を現場で水と混ぜて練り上げ、職人がコテや刷毛などで下地材の上に塗っていく工法です。 

素朴な素材を感じられる外壁が多く、また内壁にも使用できる素材もあるため、外観と内観に統一感を持たせることもできます。よく使用されている素材は以下の通りです。

・漆喰
・モルタル

手作業のため材料や調合方法で多様な質感を楽しむことができ、天然素材の味わい深さが特徴です。
一方で手作業ならではの欠点もあり、均一に塗らなければならないため、職人の経験と技術が必要となります。工期が長く、コスト・手間がかかることから、昔ほど主流の工法ではなくなりました。しかし、湿気を防ぐ効果で結露を抑えたり、抗菌作用でカビやダニの発生を抑制したり、機能的な面もあるので近年注目を集めています。

塗り壁も大工さんの施工の仕方によってさまざまな表情を見せますが、サイディングほど質感の幅に広がりはありません。かといって湿式工法のデザイン性が劣っているわけではないのです。塗り壁の外壁は機能性が高く、すっきりとスタイリッシュに、棘のない絶妙な温かみを演出します。手作業の施工なので、世界で唯一の意匠性を発揮できるでしょう。
周囲と一風変わったデザインがいいけれど、性能も落としたくない、といったこだわりをお持ちであれば、湿式工法も一つの選択肢です。

<選ばれるポイント>

・手作業による唯一無二のデザインをつくることができる

・防火性や抗菌性などに優れている

今回は外壁材を大まかに分けた乾式・湿式工法の2つをご紹介しました。それぞれの外壁材で表現している住宅の雰囲気は掴めたでしょうか?雰囲気のほかにも、外壁材としての機能性や、今後のメンテナンスについても選ぶポイントとして含めて考慮してみてください。より素材選びに迷わないと思います。

次回は、乾式・湿式それぞれに登場した外壁材をさらに詳しくご紹介します。今回はメリットを中心にお話ししましたが、デメリットももちろんあります。また、同じサイディング、同じ塗り壁でも、完成した時の見た目やメンテナンスの周期は大きく変わります。それぞれの外壁材の違いや良し悪しをご説明しますので、私たちと共に、あなたにぴったりな暮らし方を探していきましょう。

また、金属系、窯業系のサイディングがどんなものか間近でみたい、質感が気になる、住んでからの声が聞きたいなどありましたら、弊社Takara houseにお声がけください。

乾式工法に登場した金属系サイディング、窯業系サイディングの2種類をご覧いただくことができます。

特に、外壁と内壁の両方に使用できる窯業系サイディング「OBORO」は事務所の外壁として使用しており、いつでもご見学いただけます。

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